臼杵山 真言宗 天光寺

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企業研修の感想文・体験談

私は自分にあまり自信がありませんでした。二十二年の人生の中で「嫌なことから逃げ、なるべく楽な道を」と正直何度考えたか数えきれません。この企業研修に参加する前もそうでした。「寒いのかな…まだ皆とそれほど仲良くないのに不安だな…滝行つらそうだな…」とマイナスの感情ばかり抱えていました。

お寺に着き、配られたファイルの中で見つけた言葉、「私は、自分を信頼できます。」誓いの言葉の中の一節でした。始めて見たとき、「こんなこと言えないなぁ。」と思ったのが正直な感想です。修行が始まるとそれは私が想像していたものをはるかに越えていました。正座はつらいし、声を出しすぎてのどは枯れるし、一日目で疲労困ぱいしてしまいました。

しかし、何度も何度もお経を唱えていくうちに、私の中で何かが変わり出したのを感じました。明らかにそれを感じたのは二日目の滝行です。「人数が多いからマックス三分ね、どうしても無理な人は出てね。」と言われた時、「頑張れるだけ頑張ろー。」と、軽い気持ちでいました。しかし限界まで頑張る皆を見ていたら、「自分もそんな甘えたことは言っていられない。絶対に三分耐えるんだ。」と考えるようになりました。いざ自分の番が回ってきて、足首まで入っただけで「これは無理だ…」と諦めそうになりましたが、先にこなした皆の姿を思い出すと最後までやり遂げることができました。終わった後にすれ違う度に「頑張ったね。」「声大きくてここまで聞こえてたよ。」「お疲れ様。」と声をかけてくれる度に、やりぬく達成感をひしひしと感じました。

そして二日目、一番つらいといわれていた三禮の日。一日目、二日目の疲労が蓄積した中での行。「どうしても無理なら止まってもいいよ。」という言葉にもう甘える私ではありませんでした。熱くても痛くてもつらくても、となりで同じように苦しんで、頑張っている仲間がいる、私は一人で頑張っているわけではないという事実は私をとても勇気づけました。そして一度も休むことなくやり抜くことができました。終わってから自分の体を見てみると、手はカーペットにすれて両手共摩擦火傷で血が出ているし、両ひざ共あざだらけだし、汗まみれでとてもキレイな状態とは言えないけれどその傷を見る度に「これだけ頑張ったんだ。」と証のような気がして嬉しくなりました。皆で筋肉痛の足をひきずりながらも笑顔で「いたいよー。」と笑い合ったこの瞬間をいつまでも忘れないでいたいな…と思います。

この感想文を書いている今、もうすぐ修行の終わりが来ることを少し寂しく思ってさえいる自分がいます。ご法話の最後で読んだ誓いの言葉の一つ、「私は自分を信頼できます。」という言葉を三日目やり遂げ、皆で支え合った今なら自信をもって口にできます。

この筋肉痛が消えてしまっても、もしこれから皆と争ってしまうことがあっても、この企業研修の三日間を思い出すことで乗り越えていける気がします。そして、この達成感や支え合う姿勢をこれからの仕事にも活かしていきたいです。三日間お世話になった住職をはじめとするお寺の方々、お忙しい中引率して下さった村野さん、今川さん、貴重な経験をありがとうございました。