臼杵山 真言宗 天光寺

東京都西多摩郡檜原村にある天光寺では「企業研修」「社員研修」を行っております。「除霊」「お祓い」や「水子供養」「先祖供養」「護摩焚き(供養)」のご相談はもちろん、「ヒーリング」「体験修行」「滝行」「写経」「瞑想」といった半日体験修行ができます。

感想文・体験談

企業研修の感想文・体験談

当初私は、引率という役割を兼務する立場で参加する予定であったため、一歩引いて後輩たちが奮闘する様子を見守るつもりでした。しかし、挨拶の練習や声出しを行いながら、従業員さんより様々なお言葉や教えを戴くにつれて、一人の社会人として、さらに一人の人間として一つでも多く価値のあるものをつかみとって帰ろうという考えに変わっていきました。

日常の業務では、工程通りに作業を進めることや売り上げ、利益などの結果を出すことが最優先となり、自身の内面的な充実や精神を調えることは時として難しくなり、疲労しストレスをかかえた状態で繁盛期を過ごすことが多々あります。そのようなときこそ、平常時以上に力を発揮し、周囲を勇気づける行動をとりたいと考えていましたがほとんど実現できず、実際にはノルマに追われ、受動的な人間になっていました。この研修では、私自身の持つマイナスな面と正面から向き合いこれまで感じていた限界や壁のようなものを乗り越えるためのヒントが得られるのではないかと大きな期待を抱き、全ての研修内容に全力で取り組ませていただきました。特に印象深いのは滝行でした。水面に足を付け、水を浴び桶で水をかぶった時点では、特に問題なくやり遂げることが出来るだろうと思っていましたが、直接滝の水に打たれた瞬間、息ができなくなり、全身が震え、経験したことのない恐怖感に襲われました。開始5秒くらいで諦めそうになりましたが、応援の声がかすかに耳に届き声が出なくなっても、無様な姿でも一生懸命やり抜く姿勢だけでも見てもらおうと考え直し、終了の指示があるまで続けることが出来ました。私は、年を取るにつれて失敗を避け、上手に出来そうにないことから距離を置くようになっていたと感じました。いい結果だけを得ようとするあまり、臆病になっていたのだと思います。滝行での経験から、困難に挑むための精神の持ち方を思い出すことが出来ました。

次に印象に残っていることは三禮です。一昨年に参加した先輩の話から、最後までやり遂げることは不可能と、はじめから決めつけてスタートしました。他者の意見をうのみにし、自分の限界を決めつけていました。ところが実際に体を動かし、声を出していく内に、自分に負けたくない気持ちとエネルギーが沸いてくるのが感じとれ、疲れや足の痛み以上に、達成感への欲望や渇きが生まれ、最後まで休むことなく完遂することが出来ました。

このことから、自分の力で頑張った経験こそが最も信頼できることであり、自信になるものであると再認識することが出来ました。そして、この研修で最も心に残っていることは、従業員さんより頂いた「何を得て帰るかは本人次第」という話です。同じ環境で同じ経験をし、同じ金額を支払うのであれば、自分の人生を豊かにするための何かを一つでも多く持ち帰るべきだと思います。その何かを得るための心の持ち方、姿勢を学んだ事に最も大きな価値を感じています。このような機会をいただいたことに感謝し、明日からの人生に挑んでいきたいと思います。