臼杵山 真言宗 天光寺

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企業研修の感想文・体験談

二日間研修をさせて頂いたのですが、正直な感想を述べると想像以上に厳しかったです。最初にこちらに出向いた時からしっかり大きな声で挨拶をされて、場の雰囲気が一気に変わり、こちらも引き締めて取り組まなければならないと感じました。

寺で最初に行われたのは自己紹介で、一礼して名前と出身地を言うだけで、特別なことは特にしなかったのですが、最初の挨拶というのは自分自身の第一印象を大きく左右するので、大きな声で、その声が周囲の人の胸に届く程の声でなければやり直しということで、全員が自己紹介を終えるまでかなりの時間がかかりました。またそこで一礼の大切さも同時に教えられました。一礼とは相手に対し深く気持ちを伝える意味でも、ゆっくり腰まで頭を下げる重要性を知ることが出来ました。

また、食事や一つ一つの修行に対してもお経を唱え、食事が出来る喜びに感謝する文を全員で唱え、
私はこの研修をする前は、「やらなくてもいいや」「つらいからやらない、やりたくない」と言う気持ちでいっぱいでした。学生の頃はそう言う風につらい現実から逃げてしまっていても自分だけが苦しむだけで、周りのみんなに迷惑がかかることはありませんでしたが、社会に出れば、自分一人のせいで、周りのみんなにも迷惑がかかってしまうため、例え自分がやりたくないことでも、やらなければいけないこともあり、周りのみんなのためにも自分が頑張らなければならないので、連帯感の大事さを学ぶ事ができました。

私は自分では忍耐力があると思っていましたが、一日目の三禮の時は、肉体的にも精神的にもまだまだ忍耐力が足りないんだなぁと実感しました。しかし、ただ単に自分の忍耐力の無さを実感しただけでなく、「つらいけれどもう一回頑張ろう」「みんなも頑張っているのだから、自分も着いていこう」前日に天光寺のホームページで、こちらで企業研修を受けた方の感想文を拝見しました。「想像よりも大変だった」というものが多く見られましたが、それでも私はお寺の修行というものを甘く考えており、そのままこの研修に参加しました。

その考えが大きな間違いであったと知るのにそう時間はかかりませんでした。普段はすることが無い、正座が足に負担であることはもちろん、楽な姿勢であると考えて居たあぐらも、長時間続ければ、身体に負担がかかることを痛感しました。また「喋るだけ」と考えていた読経も、千回もの回数になると、口の中が渇き、声もかすれてきました。当たり前のことであり、事前に十分に理解しておくべきことではあったのですが、「楽に出来る行など有り得ない」と、ここでようやく気付いたのです。

三禮は特に身体への負担が大きく、普段私があまり身体を動かさないこともあり、1セットとされる3回でもつらく感じてしまいました。それが100セットともなると、汗だくになりますし、足と腕は床にぶつけたことで痛くなります。結果として最終日の今この時まで腰や足の痛みと付き合うことになりましたが、今はそれを今までの堕落した生き方から真っ当になる過程での痛みと考えており「痛い」とは思っていても「苦しい」とは感じていません。

川行、滝行には若干の期待がありました。ただその期待は決して肯定されるべき感情ではなく、そういった行が小説やマンガで一般的にイメージする「修行」だった故です。当然のことながら甘く考えていました。
実際に川や滝を目近で見ると、その勢い、力強さに驚きました。入ってみれば想像よりも水流の強さは遙かに上で、流されてしまうのではないかと思いました。毎年のように起きる水難事故は、私の様に自然、そして水の力を甘く見ている為に発生しているのだと実感しました。

そして私にとって何より辛かったのは、水の冷たさです。実は滝行においては、そこまでの水の勢いに対する苦痛はありませんでした。しかし、水温の低さには体力を奪われ、身体の震えを止める事すら困難でした。聞いたお話では、私達が行に向かったときは水温もさほど低くはなく、先に「それほど勢いを感じなかったと述べた滝の水量も少なかったらしく、今回の行で限界を感じてしまった自身の弱さを恥ずかしく思います。

この企業研修では、自分が世の中を甘く見ている事が肉体的に知ることが出来たのと同時に、説法によって、精神的な面でも未熟さを知ることができました。仕事に関係することももちろんですが、趣味に関しても思うところが多々ありました。今までどれだけ負の心を持ち、そしてそれを口にし、成長を止めたり投げ出してしまったのだろう。思い返すだけで恥ずかしくなります。

今回は企業研修としての参加でありましたが、仕事だけでなく、この修行で得たことを活かしたいと考えています。