臼杵山 真言宗 天光寺

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体験修行の感想文・体験談

「滝行してみたいなぁ」というとても安直な動機で、この一泊二日の体験修行にやってきました。仏教に関する知識も信心もあまり持ち合わせていない僕でしたが、自分の当初の期待をはるかにしのぐ、有意義で充実した時間を過ごさせていただきました。

ここ天光寺での生活は、普段、ネオンと看板広告にまみれた「俗」の世界で悦に浸りながら無為に日々を送っている僕にとって、発見と自省の連続でした。

まずは「挨拶」。普段の生活の中で、地面に額をつけるというのはもちろん(僕は学生の身ですので)そうあることではありません。それは僕らにとっては「屈辱」の象徴となっています。(そう、きっとあのドラマの影響でしょう)

僕もはじめは、抵抗感と気恥ずかしさを感じていました。しかし何度かやっていくうちに、とても晴れがましい気持ちになっている自分に気がつきました。これが帰依の喜びというやつでしょうか。いや、それよりも「謝罪」の意での土下座はとても屈辱的なものであるけれど、それが「感謝」を伝えるものである場合は、とても気持ちが良いものになるのだと思います。これはとても新しい発見でした。

次に「食事」。天光寺での食事は精進料理ということもあり、とても質素なものでした。

正直、普段の自分なら「味気ない」と一蹴してしまったことでしょう。しかし、ここでの食味ほど有難く、そして身に滋養が染み入っていくような感覚を覚えたものは初めてでした。

長時間の読経、座禅、瞑想・・・(これらの修行は軟弱な精神しかもち合わせていない僕にはとてもこたえました)によって疲弊ながらも研ぎ澄まされていった心身が、僕にその感覚を教えてくれたのだと思います。

最後にこの場で出会った子供たちに、僕はとても感銘を受けました。自分よりも一回りも二回りも年齢が下の子ども達でありながら、とても立派に、そして実直に修行に打ち込む姿に接し、自省の念を覚えました。

「自分はこのようにひたむきに日々を送っているのか」、「困難なことにめげずに立ち向かっているのか」 恥ずかしながら「否」という答しかさしだせない自問の連続でした。自分も、素直さと感謝を忘れずに、ここの子供たちに恥ずかしくないような日々を送っていこうと思いました。安直ですが、本当にそう思います。

とても貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました。