臼杵山 真言宗 天光寺

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体験修行の感想文・体験談

一泊二日、体験修行をさせていただいた中で、印象に残った修行は三つありました。

一つ目は、滝行です。気温が高く、前日雨が降ったわけでもなく水量が多いわけではなかったため、それ程過酷ではないのかもしれないと思っていました。しかし、実際に滝行をしてみると、水温は低く、頭に降りかかる水の力強さが予想を遥かに超えており、その中で大きな声で念仏を唱えようとすると意識が飛びそうになりました。

このような厳しい滝行を通して感じたことは、滝行は邪念を取り払うことのできる修行なのだということです。私は滝行をするまでの間、常に過去の辛い記憶に囚われ悩み、苦しい時間を過ごしていました。しかし滝行を終えた直後から、気持ちが軽くなり、嫌なことを考える時間が少なくなりました。一つのことに集中し、やり遂げようとする精神を持つことで、前に進む上で障害物となる邪念を取り払うことができるのだなと学びました。

二つ目は、発声練習です。私は普段集中力が足りず、中々物事に持続して取りかかることが苦手でした。発声練習は四十分という長い時間の間、声を出し続けなければならないため、最後までやりきれるのか不安でした。しかし、声を出し続けていると、全身のエネルギーを使ってお腹から声を発するという感覚を徐々に覚え始め、集中して取り組むことができました。気づいたときには全身汗をかいていたため、これだけ全身のエネルギーを使うことができていたのだと、自分でも大変驚きました。

三つ目は、瞑想です。この体験は、自分の弱点を改めて知らされる印象的な体験でした。初めは集中しようと、自分の呼吸の音に耳を傾け、吸う息吐く息が同じ長さになるよう、意識をしていました。しかし、時間が経つにつれ、足の痺れや肩の凝りに意識が傾くようになり、次第に集中力が切れてきました。また、気がつくと歯をくいしばったり背中に力が入っており、力を抜いて取り組むことが出来ていませんでした。このように「無」の境地に中々たどり着くことが出来ず、徐々に邪念が入るようになり、考え事をし始めてしまっておりました。

この体験を通して、心を「無」にすることは大変難しく、思う通りに取り組めなかったのが一番心残りでした。講師の方は、邪念があると霊に憑りつかれやすいとおっしゃっていたので、私は危険な状態であることに気づかされました。一泊二日という短い期間ではありましたが、私は様々な体験を通して多くのことを学ぶことができました。日常生活の中では中々体験することのできない貴重な時間を過ごせました。今回学んだことを活かして、前に進み続けるエネルギーを蓄えていきたいと思います。ありがとうございました。